言語聴覚士のリハビリテーションの1つに語想起課題があります。特定のカテゴリーや文字で始まる言葉を可能な範囲で多く挙げる課題となっています。
　単に言葉の能力を見るだけではなく「脳が言葉をどのように検索・整理しているか」という認知機能を評価する目的があります。また、語想起課題は「脳が言葉をどれだけ効率よく引き出せるか」という側面も見ています。
　この方は「秋」という広いテーマから食べ物を中心に考えていく戦略を立てて工夫しています。想起した言葉にまつわるエピソードや季節感のテーマで行うことで、記憶機能・日付の認識を高めていくことができます。