
当院は、集中的なリハビリテーションを提供するべく、回復期リハビリテーション病棟1(2階病棟40床、3階病棟43床)の専門病棟を2病棟有しています。
夜間看護師を2名配置し、また主治医やリハビリテーション関連職種、介護士と協力しながら、障害の程度だけではなく、疾病としても重症な患者さんに対応可能な体制作りを行っています。また管理栄養士も食事摂取量や食形態の把握を行い、適宜患者さんやご家族に対し栄養指導を行っています。
当院では、積極的なリハビリテーションを提供しながらも、復職や自動車運転再開等を視野に入れた、より機能的かつ能動的な活動が出来るよう援助しています。詳しくはリハビリテーション科のページをご覧ください。
※2階病棟・3階病棟の入院に際しては、紹介状の情報を参照し、当院医師の判断で行っております。
回復期リハビリテーション病棟 運営実績 (2024年10月~2025年3月)
当院では、回復期リハビリテーション病棟入院料1の施設基準を届け出ています。 2階病棟:40床 3階病棟:43床 合計:83床 |
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▮入院と他院の数(2024年10月~2025年3月) |
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入院数 210 |
退院数 209 |
▮FIMの平均改善度(2024年10月~2025年3月) |
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点数が高いほど、日常生活の自立度が高いことを示します。 FIMの平均改善度(FIM利得)とは、入院時と退院時のFIMの差になります。 |
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29.25 |
24.9 |
※当院では、全国平均よりも高いFIM改善度の実績となっております。 |
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▮重症者の割合(2024年10月~2025年3月) |
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回復期リハビリテーション病棟入院料1の施設基準では、入院患者さまのうち |
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53.9% |
40.0% |
▮重症者の改善率(2024年10月~2025年3月) |
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回復期リハビリテーション病棟に入院した重症患者さまのうち、 |
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55.7% |
30.0% |
▮在宅復帰率(2024年10月~2025年3月) |
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当院でリハビリを終え、自宅等へ退院された患者さまの割合です。 |
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78.0% |
70.0% |
▮実績指数(2024年10月~2025年3月) |
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入院期間中にどれだけ効率的に日常生活活動を改善できたか、リハビリテーションの『質』を示す指標です。 |
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49.52 |
40 以上 |
※当院では、最も高い施設基準である40以上となっております。 |
1. |
2024年10月~2025年3月における回復期リハビリテーション病棟から退棟した患者数および回復期リハビリテーションを要する状態の区分別内訳 |
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前月までの6か月間の回復期リハを要する退棟患者数 |
145 名 |
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退棟患者のうち、実績指数の計算対象とした患者数 |
110 名 |
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(1) |
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損等の発症、義肢装着訓練を要する状態又は手術後2か月以内 |
21 名 |
(2) |
高次脳機能障害の患者 |
22 名 |
(3) |
大腿骨、骨盤、脊髄、股関節又は膝関節の骨折の発症、二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後2か月以内 |
39 名 |
(4) |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術後又は発症後2か月以内) |
27 名 |
(5) |
大腿骨、骨盤、脊髄、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後 |
0 名 |
(6) |
股関節又は膝関節の置換術後 |
1 名 |
回復期リハビリテーション病棟とは
回復期とは、脳血管障害や骨折の手術等の急性期の治療を受けて、病状が安定し始めた、発症から1~2ヵ月後の状態をいいます。
この回復期といわれる時期に集中的なリハビリテーションを行うことが最も効果的です。
当院の回復期リハビリテーション病棟では、回復期の患者様に対して、機能の回復やADL(日常生活活動)能力の向上を図り、社会や家庭への復帰を目的とした患者様ごとのリハビリテーションプログラムに基づき、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士が共同で集中的なリハビリテーションを提供いたします。
対象疾患
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態等の発症後、もしくは手術後の状態150日間
※高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む多発外傷の場合180日間大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、又は二肢以上の多発骨折の発症後、もしくは手術後の状態90日間
外科的手術後又は肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群(安静によって生じる筋力低下、関節可動域制限、 起立性低血圧、心肺機能低下、精神機能低下等)を有しており、手術後又は発症後の状態90日間
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経・筋・靱帯損傷の状態60日間
股関節又は膝関節の置換術後の状態 90日間
入院の流れ
入院相談
対象患者様の(転)入院意向・希望が固まった後、羽村三慶病院医療相談室までお電話ください。
Tel. 042-578-8481(医療相談室直通)
お手数ですが、現在入院中の病院へ、紹介資料の作成をお願いしてください。
医療情報につきましては、他医療機関宛に最近作成されたものであって、状態・処方等の変更がないものはコピーを代用していただいて構いません。
転院紹介資料が揃いましたら、転院相談担当の方から当院へ転院相談連絡・FAXをしてもらってください。
Fax. 042-578-8487(医療相談室専用)
多くの病院・施設には「医療相談室」や「医療連携室」といった、転院相談や退院相談を受け付けてくださる部署、ソーシャルワーカーが配置されています。その担当の方に、紹介資料のやりとりを手伝っていただけるよう、お願いしてみてください。
※相談室等がない病院に入院中の患者様の場合は、別途ご相談ください。
紹介資料をもとに医師・看護部門等で、入院の可否について検討させていただきます。
検討結果の通知ご家族様に来院いただいての見学・入院相談
ご案内・ご説明を受けていただいた結果、ご入院の希望があり、ベッドの予定・都合がつくようでしたら、この時点で入院候補日の調整も行います。
待機していただく場合は、調整がつき次第ご連絡差し上げます。
ご説明内容や資料等お持ち帰りいただき、家族会議等でご相談いただいた後にお答えをご連絡いただいても構いません。リハビリ評価
入院時リハビリテーションスタッフが患者様の状態を把握し、今後の治療プログラムを検討します。
カンファレンス
各スタッフが話し合って一人一人の患者様の目標(ゴール)を設定し、 退院後の生活にも焦点をあてて、リハビリテーション総合実施計画書を作成します。
※リハビリテーション総合実施計画書について、患者様・ご家族様へ説明があります。
また月一回、合同カンファレンスを実施し患者様のリハビリの進行状況に応じてゴールを見直します。リハビリテーション実施
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士により、患者様に合った機能訓練や回復のための運動、日常生活動作指導を行います。
・関節可動域練習
・筋力強化
・座位バランス練習
・起立-着席練習
・歩行・階段昇降練習
・トイレや浴槽への移乗動作練習
・洗顔・歯磨き、更衣動作練習
・コミュニケーション練習
・摂食嚥下(飲み込み)練習
・高次脳機能賦活練習
また入院生活を通して、看護師や介護士による日常生活動作関連の練習や自主練習を行います。退院準備
医療ソーシャルワーカーが、患者様・ご家族様の意向に沿って、退院に向けたご相談を承ります。
1. 介護保険申請等退院在宅サービス利用の確認
2. 福祉器具等の手配
3. 家族への介助法の指導
4. 自宅生活を想定した練習
5. 家屋調査(家族写真や家屋見取図)退院
ご家族様のご希望日時にあった平日に退院となります。
※日曜、祝日を希望される方は、予めご連絡ください。可能な範囲で対応させて頂きます。
《お問い合わせ》
医療法人社団三秀会 羽村三慶病院
医療相談室
〒205-0012
東京都羽村市羽4207(都立羽村高校前)
直通電話:042-578-8481
直通FAX :042-578-8487
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