リハビリテーション科

基本理念

●地域に信頼されるリハビリテーションサービスの提供
●集中的・包括的リハビリテーションから在宅復帰へ

目標

●入院から在宅生活まで、ニーズに応じた質の高いリハビリテーションサービスの提供
●チームアプローチの充実により早期自宅退院を目指す
●自己研鑽に努める
●目標を意識して効率的に業務に携わる

「リハビリ」は、正確にはリハビリテーション(リ=再び、ハビリテーション=適応すること)といい、病気やけがで生じた障害をできるだけ少なくして、残された能力を最大限に活用し社会復帰することを意味します。言い換えれば、「病気を治す」というよりも「障害を克服する」と言った方が解りやすいかと思います。リハビリは、安静臥床により引き起こされる数多くの廃用症候群(ねたきり)を予防し、日常生活活動をできるだけ早期に獲得することを目指します。
リハビリにかかわる職種には、リハビリ科専門医、手足の機能を高める理学療法士や作業療法士、言語機能や嚥下・摂食機能を高める言語聴覚療法士、家庭と職場との橋渡しをするソーシャルワーカーなどがあります。当科には25名の理学療法士、18名の作業療法士、5名の言語聴覚療法士がいます。スタッフ一同、少しでも効果の上がるリハビリを行ない、失われた機能を取り戻すべく日々努力したいと考えています。
また、リハビリは患者さん御自身のやる気と同時に御家族の援助や協力が必要です。本邦では、練習は「してもらうもの」と思い込んで、リハビリを目的とした入院中でさえ練習時間以外はベッドで寝てたり、退院後にいつまでも病院通いをしてくる患者さんが多くみられます。しかし、実際に、御家族が協力して患者さんのケアを行えば、重度の麻痺があっても社会復帰することが可能です。何とか一日でも早く、少しでも元の生活に近い状態に復帰し、生き甲斐のある生活を取り戻していただきたいと思っています。
Quality of life(生活の質)はひと各々で違いますが、生き甲斐を持って生活できるように患者さんを支え、御家族をサポートすることがリハビリテーション医療に携わるものの使命であると考えています。

診療内容

当院では、入院・外来のリハビリテーションを行っています。入院では、回復期リハビリテーション病棟を設置しています。

入院リハビリテーション

・当院には、回復期リハビリテーション病棟( 2階病棟基準1 /3階病棟基準3 )と医療療養病棟(4階)があります。

《回復期リハビリテーション病棟》は、平日及び祝日の356日のリハビリテーションを提供しています。
《医療療養病棟》は、平日及び土曜を中心にリハビリテーションを提供しています。

※患者様の疾患や職種により、介入頻度は異なる事をご承知おきください。

外来リハビリテーション

・初回診療は随時受け付けており、医師の処方により開始となります。
 2回目以降は完全予約制となっております。
 ⇒平日、土曜日の午前9時~12時、午後13時~17時
  (日曜、祝日はお休みとさせて頂きます)

疾患別リハビリテーション

疾患別 対象疾患 リハビリの行える期間(発症から)
脳血管疾患等 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
脊髄損傷、パーキンソン病、末梢神経障害
失語症、高次脳機能障害など
180日
※ただし、回復期リハビリテーション病棟に入院されている方は、入院日から150日(一部180日)となります。
運動器 骨折、変形性関節症、運動器不安定症など
※運動器不安定症とは…バランス能力及び歩行能力の低下が生じ、閉じこもりや転倒のリスクが高まった状態。
150日
廃用症候群 肺炎など、急性疾患に伴う安静により一定以上の動作能力、日常生活能力の低下をきたしたもの 120日

施設基準

脳血管疾患等リハビリテーション(I)
運動器リハビリテーション(I)

スタッフ紹介(令和2年4月現在)

理学療法士  (25名)
作業療法士  (18名)
言語聴覚療法士(  5名)  ※時短勤務者:4名 育児休暇者:3名

画像

部門紹介

理学療法士(Physical therapist:PT)

身体に障害のある人に対し、その身体機能(筋・関節の柔軟性、筋力、麻痺等)、基本動作能力(寝返る、起き上がる、座る、立つ、歩く等)の回復や障害の悪化防止のために運動療法、日常生活練習、物理療法などを行います。それぞれの患者様に合ったプログラムを提供し、生活指導も行います。

画像
歩行練習
画像
ストレッチ
画像
筋持久力・協調性練習

作業療法士(Occupational therapist:OT)

何らかの原因によって、身体または精神に障害を来たし作業遂行(円滑に日常生活を送る為の手段)が困難になった人に対し、作業活動(その人に必要とされる行為)を用い、生活の自立獲得を図ります。日常生活や職場復帰(または新しい職場への就職)が出来るよう練習、指導、助言を行います。さらには余暇活動の充実に対しても援助します。

画像
上肢機能練習
画像
遊戯課題練習
画像
施設外リハビリ(電車利用練習)

言語聴覚士(Speech therapist:ST)

脳の損傷により聴く・話す・読む・書くといった言語機能が障害された方に対してのコミュニケーション練習や記憶力・注意力といった機能が障害された方へリハビリを行っています。また食事が難しくなった方に対して、飲み込み練習や安全な食事ができるよう支援致します。

画像
摂食・嚥下機能療法
画像
食事後の口腔ケア
画像
絵カードを使用した言語療法

車椅子・義肢装具コンサルタント/自動車運転支援

画像 画像

車椅子や義肢装具作製、自動車運転のサポートについて

当院では、障害や身体機能の評価を行った上で、より能動的な活動や参加が出来るように、車椅子や義肢装具の選定と調整を行っています。理学療法士のみならず、作業療法士や言語聴覚療法士も各コンサルタントチームに所属し、入院や在宅生活における問題解決に努めています。
また、自動車運転の再開希望が聞かれた当院の入院患者様に対して、医療的な立場から運転支援を行っています。

臨床教育/学生教育

当院は、回復期〜生活期のリハビリテーションを担う職員として、日々臨床現場での教育に力を入れています。上記に記したチームでの活動は、経験年数に応じた責任のある役割を明確にし、また若手スタッフには、より専門的なリハビリテーション業務を経験できるように努めています。
臨床業務の一環として、定期的に症例検討会や疾患に対する勉強会を行い、またキャリアを問わず積極的に学会発表・参加を行っていることから、新しい治療・技術の実践を自由に行える環境にあると考えています。
臨床教育実習施設としては、年間十数名の学生を多数校から受け入れ、学生教育・育成を行っています。これから理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士を目指し勉強されている学生に、回復期〜生活期の臨床現場を提供し、地域に根ざした機能を全うするよう日々努力をしています。

取得資格・認定

日本理学療法士協会 認定資格
 専門理学療法士(神経・運動器)
 認定理学療法士(管理運営・脳卒中)
 協会指定管理者(上級・初級)
 地域包括ケア推進リーダー
 介護予防推進リーダー
 臨床実習指導者講習会修了
 東京都理学療法士協会スポーツリハビリテーション技能テスト修了

日本作業療法士協会 認定資格
 MTDLP(生活行為向上マネジメント)(応用・基礎)
 臨床実習指導認定(上級)

その他の認定資格
 回復期リハビリテーション病棟協会認定 回復期セラピストマネージャー
 3学会合同呼吸療法認定士
 心臓リハビリテーション指導士
 認知症初期集中支援チーム研修修了
 認知症ケア専門士・認知症キャラバンメイト
 介護支援専門員
 AMPS認定評価者
 救命技能認定(赤十字救急法救急員・上級・普通)
 旅サポーター・トラベルヘルパー(2級)
 アクティビティインストラクター
 福祉住環境コーディネーター(2級・3級)
 福祉用具選定士・福祉用具プランナー
 東京都地域リハ人材育成研修(初任者・現任者)
 西東京糖尿病療養指導士

学会・研究会への発表(令和1年度)

・活動分析研修会 2019年5月18~19日(山梨県甲府市)
 川村大樹
 『我慢せず、トイレに行きたい~トイレ移乗に着目した介入~』
・日本作業療法士協会 第53回日本作業療法学会 2019年9月6日~8日(福岡県福岡市)
 井上直樹
 『生活行為向上マネジメントを用いて食事支援ロボットの導入で食事が一部自立となった脊髄損傷患者について』
・西多摩脳卒中医療連携検討会 2019年11月18日(東京都青梅市)
 間宮 萩
 『医療療養病棟において多職種連携により患者・家族の思いが変容した症例~在宅復帰を目指した介入~』
・活動分析研修会東京ブロック 2019年12月1日(東京都多摩市)
 伊藤 幸
 『食べこぼしを減らしておいしく食べる』
・東京都理学療法士協会 第8回西多摩・南多摩ブロック学術集会 2019年12月8日(東京都青梅市)
 間宮 萩
 『当院における高等学校女子バスケットボール部へのサポート活動報告』
 小山 航
 『住民運営通いの場におけるリハビリテーション専門職の有用性について』
 横須賀怜
 『左半側空間無視に対してプリズムグラスを用いた課題動作により食事動作の介助量軽減を図れた症例』
・第6回日本地域理学療法学術大会 2019年12月15日(京都府京都市)
 寺島 佑
 『地域特性を踏まえた通いの場づくりにおける活動報告』
・2019年度西多摩リハビリテーション研修会症例検討会 2020年2月6日(東京都福生市)
 海道珠悠
 『趣味活動拡大を目指して~ゴルフスイングに着目~』

※主演者発表のみ記載。その他、地域や院内で行われている研修会、また理学療法士としてのスキルアップを目的とした現職者講習会へも積極的に参加しています。
当院のリハビリテーションとしての質の向上とスタッフとしての各個人の技術の向上が、患者さんへ還元できるような職場を目指し、研究や研修活動に努めています。

2020年度 新入職員の意気込み

画像 私を含めて3名の理学療法士と2名の作業療法士が、羽村三慶病院リハビリテーション科に入職となりました。それぞれが、いち社会人として、またいち医療従事者として希望と不安の中で4月の入職を迎えました。自分に出来ることをコツコツと学び、実践していきたいと考えています。
 臨床の現場では、学業生活以上に学ぶことの多さに気づかされ、またその責任の重さを実感しています。現在のリハビリテーション科には、今まで先輩方が築いてきた回復期での積極的なリハビリテーション介入が、身体的にも、精神的にも重要だと改めて感じています。在宅復帰を目標とした病院にありながら、その中で自分は新しい風となり、歴史を未来へ繋げていかなければならないという責任を感じています。そのために私は、疾患にとらわれることなく、考えうる限りの仮説を立て、全体像を把握した上で、患者さま自身と向き合える理学療法士を目指していきたいと思います。

当科主催の研修会について

●西多摩地域リハビリテーション支援センター主催 動作介助(HNA)研修会 
HNA(Human’s Natural Action)とは、人の自然な動作パターンを介助に用いる技法です。個々の残存能力に応じた介助法の選択により、介助負担を軽減するだけでなく、自立した動作獲得にも繋がります。毎年、西多摩地域リハビリテーション支援センター主催にて動作介助研究会インストラクターによる研修会を当院リハビリテーション科にて行っています。
看護師・介護福祉士・ヘルパー・PT・OT・ST・家族等の介護に携わる方々に対して、介助動作における介助者・対象者双方の身体的・精神的な負担の軽減に寄与することを目的としています。本年度は「トイレ動作の介助」をテーマとして行いました。
次年度(2020年)の研修日程・詳細は、決定次第、ホームページ等を含めご連絡させて頂きます。

●羽村リハビリ研究会主催 羽村リハビリ研修会
「近隣療法士の技術研鑚を通しての交流」を主目的とし、羽村三慶病院リハビリテーション科職員が中心となり、定期的に実技系研修会を開催しております。
本年は、文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科 上田泰久先生をお招きして「頸部・上肢の骨ランドマーク、体表筋、神経の触診から運動療法へ」、東京リハビリテーションサービス 臨床塾 塾長髙橋栄子先生をお招きして「activity ~基礎から実践へ~」の研修会を開催致しました。
次年度(2020年)の研修日程・詳細は、決定次第、ホームページ等を含めご連絡させて頂きます。ご確認のうえ、参加を検討していただければ幸いです。

ご家族様向けリハビリ相談会について

当院ではリハビリテーション科が主体となって、多職種と協同しながら、退院支援の一つとしてご家族様向け相談会を開催しています。
自宅への退院に向け、少しでも不安を解消できるように、本年度は『介護保険について』 『認知症について』 『栄養について』の3つのテーマを軸に年6回の講座を開催しました。
次年度も新たなテーマを取り入れながら、患者様やご家族様への情報伝達ができればと考えています。日時や場所が決まりましたら、院内に掲示させていただきます。参加費無料、事前予約不要、自由相談の時間も設けています。疑問や不安などもありましたら、是非ご参加下さい。

お問い合わせ先

電話でのお問い合わせの受け付け時間:午前9時00分から午後5時30分まで
電話番号:042-570-1130(病院代表)
FAX番号:042-570-1137
E-mail:reha@hamurasankei.or.jp