薬局
特色
当院薬局は、他の医療スタッフと連携をとりながら調剤業務、病棟業務等を通して安全かつ良質な医療の提供に貢献しています。
現在の医療において医薬品は必要不可欠であり、その重要性は将来も変わることはないと思われます。また、効き目の優れた多くの医薬品が開発されている反面、それらの医薬品により重篤な副作用が生じることや、服用方法・使用方法が複雑になっていることも事実です。そこで私たち薬剤師はそれぞれの患者さまに適したお薬が効果的かつ安全に使用されるよう日夜努力しています。
当院薬局は、入院・外来の処方せんに対応しておりましたが、令和6年8月1日より当面の間、院内処方を休止しております。
薬局の業務
薬局の主な業務には調剤業務(内服・外用)・注射調剤業務・薬剤管理指導業務・薬品管理業務・薬品情報業務(DI業務)・製剤業務などがあります。
調剤業務(内服・外用)
当院ではオーダリングシステムを導入しております。
医師が入力した処方は、薬局にて処方せんとして発行されます。
薬剤師は発行された処方せんの処方薬剤、用法・用量、相互作用等について処方鑑査を行い、不備や疑問点があれば処方医に問い合わせています。
錠剤のお薬に関しては、患者さまの服薬管理を行いやすくするために全自動分割分包機を導入して一包化にも対応しています。
令和6年8月1日から当面の間、外来の院内処方を休止しております。
注射調剤業務
当院薬局では患者さまごとに注射薬を取り揃え、適正使用を確認したうえで病棟へ払い出しています。
薬剤管理指導業務
医師の同意を得た入院患者さまに対し、入院時に普段服用しているお薬の確認、入院中に処方されたお薬の説明などを行っています。
この際、お薬を正しく服用されているか、副作用が出ていないかなどを確認しています。飲み薬だけでなく注射薬についても使用する量や飲み薬との相互作用、使用方法などについて問題がないか確認をしています。
また、血液検査値等のデータを共有し、処方の確認や副作用発現状況の確認に役立てています。
私たちは医師やその他のスタッフと連携し、患者さまにとって、より適切な薬物療法を提供できるよう努めています。
薬品管理業務
当院で採用されている医薬品の全てを管理しています。
薬の効果が十分発揮されるよう指定された方法で適切に保管し、使用期限のチェックを行っています。
また、医薬品は病院の購入予算に占める割合が大きく、発注に際し必要な医薬品を過不足なく購入するための管理を行っています。
その他、病棟からの注射薬や輸液の臨時の払い出しにも対応し、院内におけるお薬の安定供給に寄与しています。
薬品情報業務(DI業務)
医薬品に関するあらゆる情報を集め、医師・看護師・薬剤師そして患者さまにその情報を的確に伝えることにより、良質で適正な医療の向上と効率化に寄与しています。
例えば、新薬の使用方法・効果・副作用などの情報や、海外で使用されている薬の情報などを書籍やインターネットを活用して、より正確で最新の情報収集に努めています。
さらに新規採用薬品やその他の薬品の勉強会を計画し、情報提供を速やかに行っています。
製剤業務
病院の中で独自に調製され、その病院だけで使用するお薬を院内製剤といいます。これらは臨床上必要ですが、コストの関係などにより製薬会社から市販されていない製品です。
このような院内製剤を調製し供給しています。
また、軟膏剤の混合処方をあらかじめ調製して調剤業務の効率化を図っています。